本場の味、だしが決め手 グリーンカレー バソップチャイ(小山)
下野新聞
2021年12月6日
グリーンカレーを初めて食べたのは二十数年前、本場タイのバンコクだった。ココナツミルクの甘さ、ガツンとくる青唐辛子の辛さ、エキゾチックなナンプラーの風味がたまらなく好きになった。
日本のタイ料理店をその後いくつか食べ歩いたが、ここのグリーンカレー(1050円)がバンコクで食べたあの味に一番近い。「日本人の味覚に合わせていない」という店のポリシーも納得。「ほほ笑みの国」の味は、刺激に満ちている。
タイ人のオンカラーン・サムリットさん(68)と町田陽子(まちだようこ)さん(53)夫妻が小山市内で店を始めたのは2000年。開店当初は昼から翌朝6時まで営業する名物店で、客のほとんどがタイ人だった。現在は日本人のほか、カンボジア、ベトナム、ミャンマー人が多いという。
カレーの味の決め手はだし。丸鶏、大根、タマネギ、パクチーの根などをことこと煮込んでスープを取る。汁物は全てこのだしが基本で、具材は鶏肉、ナス、タケノコ、ピーマンなどが定番。ライスの代わりに冷たいそうめんで食べるのが、タイ人のお好みという。
店名はタイ語で「何をしてもうまくいく」という意味。楽天的で明るい夫妻の人柄を表しているかのようだ。
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