類似品との違い 明確に 栃木・岩下食品 8日出荷から 新生姜パッケージを変更
岩下食品(栃木市沼和田町、岩下和了(いわしたかずのり)社長)は、主力商品「岩下の新生姜(しんしょうが)」のパッケージデザインと袋の形態をリニューアルする。自社製品と類似品を区別し、「消費者を守るための対応」(同社)。8日から新包装による商品を出荷する。
同社は2019年11月以降、岩下の新生姜の類似品を販売する埼玉県内の食品メーカーに対し複数回、警告書を送るなど、デザイン変更を求めてきた。しかし相手側は商品を市場に送り出し続けているという。
一方で、同社や小売店に対し、消費者から類似品の存在に困惑している声が寄せられている。また同社によると、会員制交流サイト(SNS)には「私も間違えて購入したことがある」「紛らわしい」といった声が日々アップされている。
このため「放置することは『健全でない』と判断し、類似品を出している会社が変える気がないなら、私どもの側で変更していくことを決断した」と、岩下社長は説明する。
リニューアルでは、1987年の岩下の新生姜発売以来、継続してきた袋の形態を巾着タイプから「平袋」に変更する。岩下の新生姜のロゴも一回り大きくする。岩下の新生姜ミュージアムのジンジャー神社の公式キャラクター「イワシカちゃん」をあしらい、違いをはっきりさせる。
平袋にすることで、年間約1トンのプラスチック使用量の削減にもつながるという。
対象は岩下の新生姜80グラム(参考価格258円)、ボリュームパック130グラム(同345円)、ファミリーパック200グラム(同429円)の袋入り3商品。
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