日本酒で境PR 「親子酒」、酒店と酒蔵が開発
茨城県境町伏木の中戸屋酒店(中村浩保店長)と境町の老舗酒蔵、萩原酒造(萩原康成社長)がコラボしてオリジナル酒を初めて開発した。親子や家族で日本酒を楽しんでもらいたいとの願いから「親子酒」と命名された純米酒は、幅広い年代層に愛される味に仕上げた。オリジナル酒で茨城県や境町の魅力を全国に発信するとともに、地元に根付いた伝統的な酒造りを広くPRしていく。
利根川の豊かな水と酒米「日本晴」、小川酵母で醸造した親子酒は、味と香りのバランスに優れる。日本酒を飲み慣れていない若者と、長年愛飲している父親が一緒に飲むことを前提に「全体的に辛口だが、若者が飲んでみたいと思えるように少しフルーティーな口当たりにした」(中村店長)。精米歩合60%で、親子の会話や家族のだんらんを邪魔しないように「酒の個性が強すぎず、毎日飲んでも飽きない味を追求した」(同)という。
高品質な原料にこだわり、手間暇を惜しまない萩原酒造と同店が目指すのは「日本酒での地元貢献」。親子に日常的に愛飲してもらうために価格を抑え、利益よりも“境の酒”のPRを優先した。萩原社長は「中戸屋酒店のオリジナル酒で、地元の良さを広めてほしい。今後は、酒蔵とコラボしてオリジナル商品をつくりたいという酒屋さんが増えてくるのでは」と話している。720ミリリットル入り1400円、1・8リットル入り2800円。
問い合わせは中戸屋酒店(電)0280(86)5100。
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