ユズギョーザ「新名物に」 桜川の「ご縁門」が開発 香り爽やか、ほろ苦く
茨城県桜川市の新たな名物を作りたいと、同市富士見台の中華料理店「ご縁門」がユズギョーザを開発した。地元産のユズの皮を使用した爽やかな香りとほろ苦い味わいが特徴だ。店主の中野浩徳さん(53)は「ユズギョーザの販売を呼び掛けたい」とし、冷凍したユズの皮を希望する市内飲食店に提供する考えだ。
合併前に旧大和村がユズの里づくりに取り組んだ経緯があり、同市内はユズの木が目立つ。複数の農家から「使い道が限られているから、なかなか消費できない」といった声を聞いた中野さんは、余ったユズを活用し、市の新しい名物にしたいと商品開発に取り組んだ。まちおこし団体「サクラサク里プロジェクト」のメンバーでもあり、これまでも地域活性化につながるメニューを開発してきた。
使用するユズはユズの木が植わる農家に出向き収穫し、皮の部分を冷凍保存した。ギョーザの皮には市産のパン用小麦「ユメシホウ」を使用。新型コロナウイルス感染症拡大の影響で販売先が減少したユメシホウの売り上げ拡大にもつなげようと使用を決めた。
市内の加工場で作られているユズコショウを添えて提供されるユズギョーザは、5個入りで税抜き600円。「ギョーザは誰でも簡単に作れるし、アレンジもしやすい。中華料理店はもちろん、カフェなどにもユズギョーザの提供を呼び掛けたい」と中野さん。今月23日にグランドオープンする直売所「加波山市場」(同市鍬田)での販売も予定している。
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