待ってた「くじら焼き」 名物販売店再オープン 常陸太田

茨城新聞
2020年10月23日

新型コロナウイルス感染症の影響で4月から休業していた常陸太田市の鯨ケ丘商店会(渡辺彰会長)が運営する店「くじら屋」(同市東二町)が再オープンし、名物となっている「くじら焼き」の販売を始めた。当面は1人6個までで持ち帰りのみの販売。開店時間から再開を待ちわびていた市民らが足を運び、買い求めている。

同商店会が2002年に、買い物客や高校生たちの無料休憩所として居場所づくりに取り組み、市商工会が開発した菓子「くじら焼き」を同店で販売。クジラの形をした鯛焼きのお菓子が何ともかわいらしいと評判になった。

くじら焼きはチョコレート、カスタード、小倉あんの3種類で、1個150円。生地は卵を多めに使い、ハチミツなどを入れてケーキのような出来上がり。開店時間に合わせて来店した日立市の大越鈴子(れいこ)さん(71)は「娘がファンでよく買ってきてくれた。形もかわいいし生地もおいしい」と話した。

新店長の茅根隼人さん(35)は「自分も好きな菓子だったので再開できてうれしい。いろんな世代に立ち寄ってもらえる場所であり、新しいものを生み出したり、情報発信ができる店にしたい」と意気込む。

同商店会の大貫隆志副会長は「再開の問い合わせなどもいただいていた。まちのランドマークの一つなので、再開によってにぎわい回復につなげていければ」と期待した。

営業日は火、木、日曜日で午前11時~午後3時まで。

地図を開く 近くのニュース