ホテルグランビュー高崎 宿泊再開へ全面改装 屋上露天風呂、客室や駐車場刷新

上毛新聞
2020年1月26日

 グランビュー(高崎市柳川町、木本高一朗社長)は、事業運営するホテルグランビュー高崎(同所)を大規模改装し、8月に全面開業する。総額約20億円を投じて、屋上に露天風呂を新設し、客室を刷新。設備や外壁も新調し、宿泊客の利便性を高める。

 これまで活用していなかった屋上を改修し、露天風呂を設ける。浴場は男女別で、開放感のある入浴を楽しめる造りとする。

 客室部分は東京五輪・パラリンピックの需要を見据えて6月に先行オープンする。全ての部屋を刷新し、部屋数は現状より三つ少ない112室とする。

 VIPの利用を見込む特別室を7室設ける。浴室に大きな窓を取り付け、露天風呂のような感覚が味わえるという。映画などが見放題となる大型テレビも完備。露天風呂付きの部屋も1室設ける。

 浴室をシャワーのみとし、価格を抑える「シャワーシングル」などを設け、ビジネス客を取り込む。シングル83室、ダブル14室、ツインダブル7室、段差などをなくしたユニバーサルツイン1室を用意する。

 出庫者が集中すると数十分の待ち時間が発生する機械式の立体駐車場も変更する。運転者が車両を動かす自走式とし、現在と同規模の約100台を収容できるようにする。2月から解体を始め、10月ごろの稼働開始を目指す。

 宿泊客の受け入れは昨年10月から休止し、宴会場やレストランのみ営業している。同社は「30年、50年と愛されるホテルにしたい」と意気込む。