日立・かみね動物園 赤ちゃん続々誕生 入園者「かわいい」

茨城新聞
2019年6月28日

日立市宮田町のかみね動物園で、ヒョウモントカゲモドキやボリビアリスザルなどの赤ちゃんが続々と誕生している。赤ちゃんたちはすくすくと育っており、入園者から「かわいい」など歓迎の声が上がっている。

3月下旬から6月初旬にかけ、ヒョウモントカゲモドキ、ボリビアリスザル、フサオマキザル、ワタボウシパンシェ、ニホンアナグマ、フンボルトペンギンの6種類で計7匹が生まれた。

ヒョウモントカゲモドキは中央アジアに生息する。6月1日にふ化しているのが見つかった。体長は約12センチ、体重は約5グラムで、性別は不明。現在は同館内のオープンラボで育てられている。背中の黄色と尻尾の白黒模様が鮮やかで、小さいコオロギなどを食べている。昨年11月にオープンした爬虫(はちゅう)類とウミウの展示施設「はちゅウるい館」で赤ちゃんが誕生するのは初めてだ。

ボリビアリスザルの赤ちゃんは雄で、5月29日に生まれた。父シロと母サキの子で、同園でボリビアリスザルが生まれるのは3年ぶり。現在の体長は約13センチ、体重は約130グラム。うっすらと生えた背中の黄色い毛の色も濃くなってきた。母サキは出産後、出血多量で息を引き取った。このため飼育員からミルクをもらうなどして育てられている。今後は成長の度合いを見ながら、父シロなど他の7匹が過ごす「サルの楽園」に移る。

サルの楽園では4月にフサオマキザル、5月に小型サルのワタボウシパンシェにも赤ちゃんが生まれた。いずれも両親と同居しており、母親の背中に乗りながら順調に育っている。

ニホンアナグマは3月に双子が生まれた。2匹とも雄で、体長は約31センチ、体重は約800グラム。兄弟は仲が良く、じゃれ合う姿も見られる。7月上旬には展示スペースにお目見えする予定だ。

フンボルトペンギンの赤ちゃんは3月にふ化。親と一緒にプールで泳ぐ様子が観察できる。

赤ちゃんラッシュについて、同園の生江信孝園長は「飼育環境をしっかり整えてきた成果。かわいい赤ちゃんの姿が見られるこの時期に来園し、それぞれの成長を見守ってほしい」と話している。

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