夕闇に浮かぶ幻想美 日光 大猷院ライトアップ
下野新聞
2018年11月5日
日光市山内の世界遺産日光山輪王寺で2日夜、徳川3代将軍家光(いえみつ)の霊廟(れいびょう)「大猷院(たいゆういん)」のライトアップが始まった。4日まで。9~11日にも開催する。
二社一寺最大の楼門「二天門」が今春、56年ぶりの大修理を終えたことを記念。見物客は紅葉した木々の中で明かりに照らされる重厚な門に見入った。熊本県の演出家による「竹あかり」が彩りを添えた。
国宝で「金閣殿」とも呼ばれる拝殿などの建造物は金色のきらびやかな姿を夕闇に浮かび上がらせた。観光で訪れていた大分市豊饒、会社員多田文子(ただふみこ)さん(38)は「とても幻想的。神聖な空気を感じる」と感じ入っていた。
4日までは本堂「三仏堂」前でマルシェ(市場)も開き、大猷院まで無料シャトルバスを運行する。