的真っ二つ 境内に快音 日光東照宮で流鏑馬
下野新聞
2018年10月17日
日光市山内の世界遺産日光東照宮で16日、伝統の秋季大祭が幕を開けた。表参道では「流鏑馬(やぶさめ)神事」が行われ、沿道に詰め掛けた観衆は騎馬武者たちの人馬一体の妙技に酔いしれた。
流鏑馬神事は5月の春季例大祭と10月の秋季大祭で奉納しているため、平成最後の実施となった。
隊列を組んだ騎馬武者らは五重塔前での弓矢渡し式に臨んだ後、表参道の特設馬場を練り歩いた。続いて10騎が次々と疾走。秋の雰囲気に包まれ始めた世界遺産エリアに的中の快音を響かせると、観衆は惜しみない拍手を送っていた。
名古屋市南区、介護士黒川秀子(くろかわひでこ)さん(69)は「馬が走りだす前から様子を見物できた。迫力があって美しい姿にとても感動した」と話していた。
17日は午前11時から、大祭のハイライト「百物揃(ひゃくものぞろい)千人武者行列」が行われる。