アマガサクラゲお目見え 深海性、展示は希少 大洗水族館

茨城新聞
2018年6月23日

大洗町磯浜町のアクアワールド県大洗水族館で、深海にすむアマガサクラゲがお目見えした。いずれも成長途中で、傘の大きさが5センチ程度の5匹。全国的にも飼育例が少ない珍しいクラゲで、同館は研究にも取り組む。
アマガサクラゲは国内では五島列島周辺や駿河湾、富山湾で確認されている。100メートル以上の深海に生息し、毒のある長い触手と、傘の上に無数の突起があるのが特徴。現在、鹿児島市のかごしま水族館と山形県鶴岡市立加茂水族館を合わせた3館でのみ見られる。
大洗水族館の個体は加茂水族館から、イソギンチャク状になって過ごす時期の「ポリプ」の提供を受けて繁殖させた。一般的にクラゲは繊細な個体が多く、展示できる期間は数週間から数カ月程度。魚類展示課係長の斎藤伸輔さん(45)は「優雅に動くところを見てほしい。大切に育てて生態も調べたい」と話した。

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