「日光責」山盛り食べろ 輪王寺、6年ぶり本堂で強飯式
下野新聞
2018年4月3日
「日光責(ぜめ)」と呼ばれ、山伏が山盛りの飯を食べるよう強いる「強飯式(ごうはんしき)」が2日、日光市山内の世界遺産日光山輪王寺で開かれた。今年は大修理で建物内部が完成した本堂「三仏堂」が6年ぶりに会場となった。
日光山だけに伝わるという独特の儀式。修験僧が山で修行した際、供物を持ち帰って民衆に分け与えたことが起源とされる。
三本尊や建物内部が美しくよみがえった三仏堂の扉を閉め切り、最初にろうそくの明かりの中で秘法の護摩たきなどが行われた。続いて強飯頂戴人(ちょうだいにん)が舞台に上がると、山伏たちが並んで3升(約5・4リットル)の山盛り飯や山菜を差し出し、「75杯、残さず頂戴しろ」などと責め立てた。
家族3人で強飯式に見入っていた横浜市戸塚区、小学3年浦山空也(うらやまくうや)君(8)は「山伏たちの声に迫力を感じた。山盛りのご飯はとても食べきれないと思った」と驚いた様子だった。
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