栃木県小山市のふるさと納税 年間寄付額が過去最高58億円に…人気上位の返礼品は?

栃木県小山市の浅野正富市長は14日の定例記者会見で、2024年度の市へのふるさと納税寄付額が前年度比約16億6000万円増の約58億800万円に上り、過去最高額を更新したと発表した。
返礼品は従来同様、ボックスティッシュなどの紙製品が人気だった。浅野市長は「おやま和牛などもご賞味いただきたい」と述べ、返礼品のPRを拡大強化する考えを示した。
市によると、寄付額の増加は返礼品にボックスティッシュを導入した19年度から顕著となった。寄付額が10億円を突破した21年度以降も勢いは衰えず、23年度は41億4000万円に上り県内自治体トップを維持している。寄付件数も伸び続け、24年度は約39万9000件で前年度を約7万9000件上回った。
返礼品は市内で生産されたティッシュやトイレットペーパーが計約39万3000件と96.2%を占めた。1万4000円の寄付に対しティッシュ60箱のセットが一番人気だったという。浅野市長は「ティッシュなどはリピーターが多く、非常に助かっている」と述べた。
次いで「プロテイン」(3126件)が初めて上位に入り、「ふとん」「梨」「地酒」と続いた。市は今後、「おやまブランドセレクション」認定品のほか、新たに体験型観光などを開発するなどして返礼品のメニューを増やしていく考えだ。
一方、寄付金の使途指定は従来同様「子どもの健全育成と子育て支援」が41.3%と最多。次いで「自然環境の保全と地球温暖化対策」(5.0%)、「住みよいまちづくり」(4.5%)。「指定なし」は37.2%だった。
経費率は45%程度とみており、5割以下とする国の基準を下回る見通し。
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