天狗たちが家々を回って…悪魔払いの行事が復活 栃木・鹿沼の板荷地区に伝わる「アンバ様」

下野新聞
2024年3月4日

鹿沼市板荷地区に伝わる厄よけの行事「板荷のアンバ様」が2、3日、同地区で行われ、2日間で約150軒を回った。5年ぶりの実施で、みこしやてんぐ姿をした一行が地区内の家々を回り、悪魔払いした。

行事は市指定無形民俗文化財で、アンバ様は地域の安全の神として信仰を集めている。江戸期から150年以上続くとされるが、新型コロナウイルスの流行で2019年を最後に中止が続いた。

日枝神社での神事の後、一行はみこしを担いで地区内を巡行。大てんぐ、小てんぐが庭から家の中に勢いよく駆け上がって呪文を唱え、獅子が子どもたちの頭をかんで悪魔を払った。

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