藤井聡太八冠が栃木・大田原から好スタート 2024年初の防衛戦となった王将戦第1局に勝利

下野新聞
2024年1月9日

将棋の第73期王将戦7番勝負第1局(毎日新聞社、スポーツニッポン新聞社、日本将棋連盟主催、大田原市、下野新聞社後援)の2日目が8日、栃木県大田原市黒羽向町のホテル花月で指され、藤井聡太王将(21)=竜王・名人・王位・叡王・王座・棋王・棋聖との八冠=が、菅井竜也八段(31)を120手で破って先勝した。今年初のタイトル防衛戦を白星で飾った。

2日目は、菅井八段が午前8時37分に、藤井王将が48分に対局室に入った。立会人が、菅井八段が封じた53手目を開封し、午前9時に対局を再開した。両者とも金や銀などで玉を囲んで守る「穴熊」で譲らず、じりじりした展開が続いたが、藤井王将が終盤、着実に優位を築いた。

幸先の良いスタートを切った藤井王将は「中盤に少し苦しい展開もあった。序盤の構想に課題が残った。第2局に向けて修正していきたい」。菅井八段は「気を取り直して頑張りたい」と話した。

藤井王将は3連覇が懸かり、菅井八段は初獲得を目指す。王将戦7番勝負は先に4勝した方が王将を獲得する。第2局は今月20、21の両日、佐賀県上峰町で行われる。

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