《釣り》アユの友釣り初挑戦 茨城・大子の久慈川 「FMだいご」石井さん 釣果6匹に笑顔
今年の久慈川のアユ釣りは過去に例がない好調さ。連日、長いさおを振るう釣り人の姿が絶えない。そんな中、私が出演しているFMだいごの番組「晴れときどき大漁」の進行役でラジオパーソナリティーの石井ともえさんがアユの友釣りに挑戦した。
7月中旬、指導をお願いした同町のアユ釣りチーフインストラクター、中野一徳さんと久慈川畔で落ち合った石井さん。足を水に入れるやいなや「冷たーい!」。水温23度なのだが。
さおは8メートル、仕掛けは市販の「完全仕掛け」。まずは中野さんからおとりの付け方などを丁寧に教えてもらい釣り開始。
おぼつかない足取りながら、石井さんは中野さんが指示する流れの筋にゆっくりおとりを誘導する。さおを持つ手の肘がしっかりしてくると、立ち姿だけは様になってきた。
と、その時水面近くの蛍光目印がギューンと下流に動く。「来た。さお立てて!」と中野さん。両手でさおを持って踏ん張る石井さん。アユの勢いは強く、たまらず中野さんが支える。ゆっくりと下流へ移動しながらアユを寄せると中野さんの構えたたも網に収まった。
初めて釣った野生アユを手に石井さんは「アユってすごい力」と驚きの表情。中野さんはすぐさま、おとりと今釣った元気なアユを交換。「アユを散歩させましょう」と流れに放つ。石井さんは野生アユの元気さに驚いた様子。岩盤の溝に入って上流へ移動していくおとりアユ。「あ、かかった!」とさおに力を込めて踏ん張る石井さん。
「今度は自分で網に入れてみましょう」と中野さん。アユを弱らせて寄せ、網に入れようとするが、なかなかうまく入らない。
中野さんは「せーの、っせ、で抜き上げ入れる!」とアドバイス。するとアユは宙を飛び、左手に構えた網の中にすとんと入った。さすがは大子町のアイドル。やればできる。
その後、こつをつかんだ石井さんは連続でかけていく。中野さんからのアドバイスが少なくなってきた。しかし午後2時を過ぎるとパタリとかからなくなった。水温や日差しの変化で追いの活性が変わるのがアユ釣り。状況の変化にどう対応するのか、それは次回にということでこの日はさおを納めた。おとりアユを除いた釣果は6匹だった。
記念写真に納まった石井さんの微笑はアユ釣りの魅力を知った故か、それともラジオ番組の「仕事」なのか? 今後に期待したい。(奔流倶楽部渓夢・上谷泰久)