釣り情報、実体験交え提供 FMだいご「晴れときどき大漁」 茨城新聞執筆者の上谷さん、楽しくおしゃべり
茨城県大子町のコミュニティーラジオ放送「FMだいご」で毎週、県内各地の釣りを紹介する番組がある。同町のレストランオーナーシェフで、茨城新聞「釣り」面執筆者として数々の釣行をリポートする上谷泰久さん(54)が、同局パーソナリティーの石井ともえさんを相手に釣り談義を繰り広げる「晴れときどき大漁」だ。収録の様子など番組の舞台裏をのぞいた。
テレビの釣り番組はよく見られるが、ラジオは珍しい。同番組は茨城新聞毎週土曜日付の釣り面記事を話のタネに、釣り師・上谷さんが県内各地のさまざまな釣りを実体験やエピソードを交えて気軽なおしゃべりとともに送る30分番組。
収録は毎週月曜日。この日取り上げたのは釣り船で大洗沖に繰り出し、疑似餌でマダイを狙う釣行記事。軽量なメタルジグ、さお、リールを使って、沖合水深約20~50メートルの底から中層を狙う釣り方は「いわゆるライトジギングですね。手軽なので最近人気です」と上谷さんが解説する。
石井さんが相づちを打ちながら「マダイの食べ頃サイズ、選び方は?」などと質問の合いの手を入れると、「脂が乗っておいしいのは3~3・5キロくらいまで、赤みが強いものがよい」と上谷さん。話はたい飯に最適なサイズにも及んだ。
ここで突然にわか雨、一時中断。同局は2019年、東日本台風(19号)で浸水被害に遭った。局舎は旧大子町役場隣から町立だいご小学校隣接地への移転を余儀なくされ、現在も仮設のまま。「外部の音を拾ってしまうんです」と石井さん。
収録を再開した上谷さんは「マダイを狙いつつ多彩な外道も釣れて、お土産十分といった感じ。釣行お疲れさまでした」と前半を締めくくった。
番組後半には、県内各地の釣果情報、アユ釣り大会の結果を発表した。スポンサーが出した釣り具の新製品も取り上げ、用途や使用感の解説も怠りない。
「趣味を同じくする友人を電話でインタビューしたり、釣り場での恐怖体験を披露したりなど、釣りにとどまらない話題で楽しく番組を盛り上げていきたい」と上谷さんは抱負を話す。
FMだいごは出力10ワット、周波数77・5メガヘルツで町内をカバー。「晴れときどき大漁」の放送は毎週木曜日、午後1時からと、土曜日午前7時から再放送。インターネット「サイマルラジオ」でも聴取できる。