<栃木・県央グルメ>和菓子処小太刀(鹿沼)手焼きどら焼き 上品な甘みの餡とこだわり詰まる
下野新聞
2023年7月17日
手焼きした生地と、こぼれんばかりのあん。一つ一つの形が少しずつ異なる「手作りの証」が何とも愛らしい。「手焼きどら焼き」(240円)は、店主の小太刀芳明さん(55)のこだわりが詰まった商品で人気を呼んでいる。
九州産の小麦「特肥前」や那須御用卵、北海道十勝産の小豆にまろやかな甘みが特長の白ザラ糖など素材を厳選。銅板で焼いたふっくらした生地と上品な甘みのあんの組み合わせは、見た目のボリュームとは裏腹に軽く食べ進められるから不思議だ。
あんと栗1粒が入った「栗どら」、梅しそあんがさわやかな「梅どら」(ともに370円)との食べ比べも面白い。
店は1931年創業。3代目となる芳明さんは「自分の理想の味を目指し、工夫を続けたい」と伝統や技術を守りつつ洋の素材や製法を取り入れ、商品のリニューアルや新たな菓子の開発に取り組んでいる。
店内にはそんな店主のこだわりを感じる商品が並ぶ。青のりの香りともちっとした食感が楽しい夏季限定商品の「麩まんじゅう」や「黒蜜きなこぷりん」(ともに250円)など人気商品も多い。
▼メモ 栃木県鹿沼市東末広町1073。午前9時~午後5時。月、火曜定休(祝日の場合は翌水曜が休み)。(問)0289・62・3049。ホームページはこちら