外も内も幸あるように 日光山輪王寺 節分控え福升作り
下野新聞
2023年1月20日
日光市山内の世界遺産・日光山輪王寺で19日、2月3日の節分に向けた準備が始まった。山伏姿の僧侶らが、参拝者に授与する福升作りを行った。
この日は、僧侶や職員ら約10人が本坊で作業に当たった。山伏姿の僧侶が清めの儀式を行った後、升に和紙を敷き、福豆やお札、縁起物などを丁寧に納めて福升を作った。節分直前まで準備を行い、用意する福豆は約300キロに及ぶという。
役僧の柴田昌典(しばたしょうでん)さん(34)は「昨年は世の中が動いた年だった。今年は少しでも心や世の中の揺れ動きがなくなり、平和な年で福が少しでも多く舞い込むようにと願って作業した」と話した。
新型コロナウイルスの影響で、同寺の「節分会追儺(せつぶんえついな)式」は3年連続でがらまきなどは行わず、規模を縮小して実施する。