圏央道の宝物、茨城・日立の内山味噌店が準グランプリ 全国大会へ
地方から世界レベルのヒット商品を育てるプロジェクト「にっぽんの宝物」の地方大会「圏央道の宝物グランプリ2022-23」が11月29日に都内で開かれた。茨城県から出場した内山味噌(みそ)店(日立市)が準グランプリを獲得し、全国大会進出を決めた。
プロジェクトは、専門家による講義と参加者同士の対話などを行うセミナーを通じ、商品開発や商品の品質向上などを支援するもの。「圏央道の宝物」は、水戸信用金庫(水戸市)など、首都圏中央連絡自動車道(圏央道)沿いを営業エリアとする5都県の5信金が主催。県内の2社を含め、セミナーを受講した19社が出場し、商品のプレゼンを行った。
準グランプリと特別賞を受賞した内山味噌店は、創業から150年培われたこうじと大豆の発酵を生かした「みそプリン」を紹介。代表の内山庄栄さん(57)は「自社製品を広めたくて参加した。みそのうま味を生かしたスイーツとして、商品化させたい」と意気込んだ。
審査員特別賞の蓮香堂(常陸大宮市)は、サツマイモの栽培から加工まで手がけており、3種類のスイートポテトを開発。代表の蓮田浩利さん(60)は「アドバイスを受け、クリームチーズを増量させた。評価されれば製品化したい」と話した。
全国大会は来年2月に都内で開かれる。上位入賞者は、シンガポールで開催予定の世界大会にエントリーできる。