圏央道 観光誘客にも期待 26日県内全通 開通前に一部公開

茨城新聞
2017年2月18日

国土交通省と東日本高速道路は17日、開通を26日に控える首都圏中央連絡自動車道(圏央道)境古河-つくば中央両インターチェンジ(IC)間の一部を報道陣に公開した。両IC間(28・5キロ)の開通で圏央道の県内区間70・5キロが全線開通する。

圏央道は都心から約40~60キロ圏を弧を描くように走る延長約300キロの環状道路。今回の開通で、都心を通らず成田空港から湘南方面まで環状線で結ばれる。

両IC間は坂東IC付近など一部を除き暫定片側1車線だが、4車線分の用地取得がほぼ完了している。同省担当者は「4車線化は開通後の交通量を見ながら進めていく」と話した。

開通区間では、訪日客に分かりやすい表示を目指して同省が導入した、高速道路ナンバリング標識を国内で初めて設置する。圏央道は首都高速道路から数えて4番目の環状線「C4」として、道路沿いやIC周辺の標識には高速道路の名称の隣に番号を併記している。

田園地帯を走る開通区間には防音壁がほぼないのも特徴で、坂東市の飯沼川高架橋(全長3250メートル)では橋桁にクリーム色を採用し、周囲の景観と調和するよう配慮されている。

東日本高速道路水戸工事事務所の鈴木雄吾所長は「埼玉や東京方面から茨城県への観光誘客も大いに期待できる」と話していた。

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