香り高く苦み、酸味が調和 名水コーヒーマイルドブレンド 蔵和紙カフェ カクニ(佐野)
下野新聞
2022年11月19日
佐野市の旧国道50号沿いで、白い外壁の蔵の店舗がひときわ目を引く。
店主青木紀雄(あおきのりお)さん(68)が薦めるメニューは、名水コーヒーマイルドブレンド(500円)。香り高く、苦みと酸味が調和したマイルドな味わい。コーヒーや紅茶を入れるため、市内にある出流原弁天池の湧き水を使っている。日本名水百選にも選ばれた水を使った飲み物は、やわらかな口当たりを楽しめる。
かつて青木さんが住んだ長崎県の名物長崎カステラが付くお菓子付きセット(800円)として注文もできる。程よい甘さでしっとりとしたカステラは、コーヒーとの相性が抜群だ。
市出身の青木さんは、会社員時代に全国13カ所を転々とした後、3年前に帰郷した。「プレーヤーとして佐野の街を盛り上げることができれば」と、和紙店だった実家の築132年の蔵を改装し、今年2月に店をオープンさせた。
店内にある和紙の日本地図は、来店客の居住地にピンが刺されている。青木さんは「この9カ月で、たくさんの人に来てもらった。多くの人が過ごしやすい空間を提供したい」とほほ笑んだ。
▼メモ 佐野市本町2763。午前11時~午後6時半。木曜、第1、3水曜定休。(問)0283・22・0261。