《路線バス 終点を行く(5)》安中榛名駅(安中) 緑の中駆ける新幹線

上毛新聞
2016年5月24日

ㅤJR磯部駅を出発した路線バス「安中榛名駅・磯部駅線」は、磯部温泉などを回って北へ向かう。終点手前の秋間みのりが丘地区に入ると、道路両脇にシーズンを迎えたツツジが並び、モダンな家屋が目に入る。さらに坂道を上った山の中腹に北陸新幹線「安中榛名駅」はたたずんでいた。
ㅤ駅は1997年10月に市北部の玄関口として開業。駅前で目を引くのが、同市原市出身の彫刻家、半田富久さん制作のモニュメント「礎(そ)から未来へ」だ。漢字の「人」を三つ重ねて過去と現在、未来を表現した7メートルの大作は、旧市制40周年と開駅1周年で99年に設置された。
ㅤ大型連休中は旅行客が駅内の観光案内所で出発時間を待つ姿も目立った。担当者の露崎弘江さん(64)は「この時期は近くの石尊山(せきそんさん)のハイキングが盛ん。市指定史跡『赤穂義士四十七士石像』も人気」と話す。石像は義士の奉公人で主人らの死後に出家した元助が約20年かけて寄付を集め、故郷の秋間に建立したという。
ㅤ以前から“秘境駅”として鉄道ファンに知られた名所だが、昨年3月の北陸新幹線延伸開業に伴い、新型車両「E7系」の撮影スポットとしてあらためて熱い視線を集めている。青い流線形が新緑の中を駆け抜け、線路をまたぐ橋上にシャッターチャンスを狙う人の姿が見られた。

【安中榛名駅・磯部駅線】安中市から委託を受けたボルテックスアークが運行する。東西に広がる国道18号を横断する形でJRの新幹線駅と在来線駅をつなぐ。公立碓氷病院や梅ノ郷ゴルフ倶楽部などを経由し、所要時間は約25分。

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