ロマン眠る石垣 沼田城

上毛新聞
2016年5月6日

ㅤこけや草に覆われた大小の石が雨にぬれて輝き、石垣の輪郭を際立たせる。
沼田城は1532(天文元)年、現在の沼田公園(沼田市西倉内町)の地に沼田氏12代顕泰(あきやす)が築いた。その後、戦国武将の真田氏が入城し、関東では江戸城以外、唯一の五層の天守を持つ城として知られる。
城無き今でも「上州真田氏」の影は残る。同市教委の発掘調査で姿を現した長さ約28メートル、高さ1・9メートルの石垣がその一つ。公園のシンボル「御殿桜」の脇で往時の姿を残す=写真。
ㅤ同市によると、石垣は真田時代の遺構の一部とみられるが、徳川幕府が全国の城を持つ大名に提出させた「正保城絵図」に記載がなく、「何のために築いた石垣か。謎は多い」とする。
ㅤいまだ現代に語り掛ける沼田城。真田氏はその高き天守から戦乱の世に何を見据えていたのだろう。
ㅤ戦国時代に天下に名をとどろかせた真田氏は、本拠地・長野県上田市から本県の吾妻、利根沼田に及ぶ地域を統治下に置いた。400年の時を経てもなお、ゆかりの地が点在し、一族の足跡をたどることができる。沼田城跡や岩櫃城の潜龍院跡、徳川の軍勢を2度撃退した上田市の上田城跡などを紹介する。

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