地理的表示保護制度 江戸崎かぼちゃ登録 販売に「お墨付き」

茨城新聞
2015年12月23日

 農林水産省は22日、稲敷市などの「江戸崎かぼちゃ」や北海道夕張市の「夕張メロン」、兵庫県の「神戸ビーフ」「但馬牛」など農林水産物や食品の7産品を国が地域ブランドとして保護する「地理的表示保護制度(GI)」に登録した。高い品質の生産技術や、地域との深い結びつきが評価された。

 酒類以外のGI登録は初めて。登録産品はGIマークを使用でき、手厚く保護される。「国のお墨付き」を得て販売できるため、付加価値が高まり、販売の増加につながりそうだ。

 江戸崎かぼちゃは、堆肥を活用した土や統一した肥料を使い、着果後55日以上の完熟した状態で出荷。35年以上栽培され、1982年に県銘柄産地に指定された。

 産地の稲敷市では同日、関係者が喜びに沸いた。生産者は「身の引き締まる思い」とさらなる知名度向上を誓った。

 同日午後2時すぎ、同市江戸崎甲のJA稲敷(田丸治組合長)本店に、都内の発表会に出席していた田丸組合長から「登録が決定した」と電話で一報が入ると、生産者やJA稲敷職員ら約20人から一斉に拍手が沸き起こり「よかった」などの歓声が上がった。関係者はくす玉を割ったり乾杯したりして、笑顔で登録を祝った。

 小嶋憲康JA稲敷専務は「高齢化で担い手が減っている中、登録により、『江戸崎かぼちゃ』の生産に再び勢いがつく。新たな生産・販売戦略を行っていきたい」と話した。

 田口久克市長は「徹底した品質管理と、さらにおいしいカボチャを作ろうという生産者の努力が、今回の登録に結び付いた。『江戸崎かぼちゃ』を地域の宝として守り、もっと全国に広めたい」と喜びのコメントを発表。

 生産するJA稲敷江戸崎南瓜(かぼちゃ)部会は部会員29人。28ヘクタールを作付けし主に県内や首都圏の市場に出荷している。

 同部会の中村利夫部会長(65)は「最初の登録という素晴らしい結果を頂き、非常に身が引き締まる思い。喜び以上にこれからもっと高みを目指さなければいけないと気持ちを新たにしている」と気を引き締めた。

 国が認めた〝地域ブランド〟として、一層の知名度向上を図り、今後の販売方針も練り直す方針という。中村部会長は「一般消費者にGIの認知度が広まるのはこれから。GIマークの付いた商品が高品質なものと理解してもらえるよう、私たちも最高の商品を生産していきたい」と意欲を見せた。

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