茨城の地酒、飲み比べて 5水系、銘柄セット販売

茨城新聞
2022年1月6日

新型コロナウイルス感染症の広がりで生まれた「家飲み需要」を取り込もうと、茨城県は県内酒蔵の地酒を集めた「いばらき地酒めぐり~飲み比べセット~」の販売を始めた。県内5水系の銘柄を一度に楽しめる商品で、自宅で多彩な地酒を味わう機会を提供する。

商品は5銘柄を1セットに、久慈川、那珂川、筑波山、鬼怒川、利根川の県内5水系それぞれの味わいが楽しめる。北関東最多となる約40の県内酒蔵のうち、27酒蔵が計30銘柄を提供し、6種類を販売する。

地酒はいずれも300ミリリットル小瓶の飲みきりサイズ。東京・銀座の県アンテナショップ「IBARAKI sense(イバラキセンス)」や京成百貨店(水戸市)で販売している。価格は1セット3280円。イバラキセンスのオンラインショップでも購入できる。

新型コロナの感染拡大により、酒蔵の経営は厳しい状態が続いている。明利酒類(水戸市)の大久保敏正社長は「コロナ前に比べ出荷は3~4割減が続く。生産調整を続けているが、この先もどうなるかは不透明」と説明する。

こうした中、「県内各水系ごとの酒蔵を自宅で巡ることができる商品」(県東京渉外局)を提供することで、茨城県の地酒の魅力を伝え消費拡大を狙う。吉久保酒造(同市)の吉久保博之さんは「茨城県の地酒の品質は非常に高い。各酒蔵ごとにも特徴があるので、違いを味わってみてほしい」とPRしている。

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