鶏うま味 スープに濃縮  塩の贅沢全部のせ 鶏白湯ラーメン ぱいず本店(宇都宮)

下野新聞
2021年10月13日

 高圧で砕いた鶏がらを強火で煮込んだ鶏白湯スープ。骨から出た濃厚なだしで白く濁っているが、鶏の臭みはなくうま味だけが抽出されている。濃厚だがさっぱりとした味わいで、鶏のヘルシーさも相まって特に女性に人気の店だ。

 店主渡辺徹(わたなべとおる)さん(45)のお薦めが、塩の贅沢(ぜいたく)全部のせ(1200円)。鶏チャーシューに刻みタマネギ、ホウレンソウ、カイワレ、味玉が載ったまさにゴージャスな食べ応えのある逸品。鶏チャーシューは豚のような脂身がなく上品なさっぱりした味わい。味玉は、塩谷町の尚仁沢湧水で育てられた若鶏の初産み卵を使っている。麺は、20秒でゆで上がるという低加水の細麺で、濃厚な白いスープとよく絡む。

 もうちょっと食べたい人には、替え玉ならぬ和(あ)え玉(250円)。ゆでたての細麺にタマネギとツナが載っており、よく混ぜて混ぜそば風に、残ったスープでつけ麺風に、丼に入れて替え玉風にと3種類の食べ方を自由に楽しめる。大盛りはなく、ゆでたての歯応えを味わってもらおうとこのスタイルを提案している。

 渡辺さんは「県内には鶏白湯ラーメンが少ない。支店を出してもっと白湯のおいしさを広めたい」と話している。

 ■メモ 宇都宮市東町37の1。午前11時~午後3時、午後5~10時。月曜定休。(問)028・662・0080。

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