城山公園 絶景かな 「彼岸花週間」前に展望台新設 茂木町 保全や整備に 協力金も設定

下野新聞
2021年9月17日

 【茂木】ヒガンバナの名所で知られる城山公園で「彼岸花ウイーク」(19~28日)が始まるのを前に、町は園内の遊歩道を延長し、市街地をバックに咲き誇るヒガンバナを楽しめる展望台を新設した。これに伴い、新型コロナウイルス感染防止の観点から遊歩道を期間中一方通行にして密を避けることにした。町民以外の来園者(高校生以上)に初めて300円の保全協力金も求める。

 遊歩道は園内東側に整備され、聖徳太子の石碑西側の斜面につづら折りで車道とつなげ、約70メートル延ばした。途中に幅4メートル、奥行き2メートルの木造の展望台を新設、斜面を深紅に染めるヒガンバナを一望できるスポットとした。遊歩道は一部で狭く、混雑時にはすれ違いにくい箇所もあった。

 遊歩道は新設区間を含め270メートル~810メートルまで距離を選んで歩ける「緑コース」「黄緑コース」「黄色コース」を新たに設定。出入り口を山頂下の舗装路カーブに設け、期間中は遊歩道整備などの費用の一部に充てる「城山保全協力金」を町外者に求めることにした。花の残り具合で期間を延ばす可能性もある。

 町民向けには期間中使える入園無料のチケットを新聞折り込みで配るなどして、自由に見てもらう。

 19~30日までは福祉施設や車いす利用の車以外山頂へ至る舗装路は使えず、一般車は城山山頂から約1キロ離れた茂木駅北のグリーンパーク駐車場を使うことになる。新型コロナの緊急事態宣言が長引き、シャトルバスの運行は見送られた。

 ヒガンバナは15日現在二分咲き。町観光協会は「今年はゆったり見てもらえるはず。例年並みの開花状況で、最盛期は23~26日ごろ」としている。

 (問)同協会0285・63・5644。

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