のんびり散策 紅葉も間近で 益子 円通寺に新遊歩道

下野新聞
2021年6月23日

 【益子】大沢の円通寺は、境内に約400メートルの遊歩道を新たに整備した。5月下旬に工事を始め、今月17日に完成した。県指定文化財の「一切経塔(いっさいきょうとう)」や本堂の裏山に設けられ、モミジなどを楽しむことができる。

 円通寺は浄土宗旧名越派の総本山で、1402年開山。境内には国指定重要文化財で日本遺産「かさましこ ~兄弟産地が紡ぐ“焼き物語”~」の構成文化財「表門」などがある。秋にはライトアップされ、紅葉の名所としても知られる。

 遊歩道は、モミジをより近くで見て楽しんでもらおうと整備したという。灯籠や木々の隙間を縫うように設けられ、すでに整備されている遊歩道に接続する。幅は1・2~1・5メートルほどで、一部は階段。自然の土のような色合いの「マサファルト」といわれる舗装を施し、景観にも配慮した。

 大島完之(おおしまかんし)住職(50)は「ゆっくり境内を巡り心を癒やしてほしい。鳥のさえずりもよく聞こえます」と話した。

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