苦境の農家応援 トルコギキョウ 足利で限定販売

下野新聞
2021年6月13日

 【足利】新型コロナウイルス禍で需要が落ち込む市内のトルコギキョウ生産者を応援しようと、市観光協会は12日、伊勢町3丁目の太平記館で生産品の限定販売を始めた。

 市花卉(かき)園芸組合によると、市内の生産農家は9戸で、作付面積、出荷額ともに県内一。出荷作業は毎年11月に始まり、5、6月にピークを迎える。しかしコロナ禍で結婚式などでの需要が減り、苦境が続いているという。

 限定販売では、事前予約者に7本入り1束を千円で販売する。初日のこの日は、午前9時から女性客や夫婦が訪れ、花びらの色や種類、つぼみの数などを見て熱心に品定めしていた。

 同組合の今泉孝夫(いまいずみたかお)組合長(55)は「今年の花はボリューム感がある。茎先を3日に1度切るなどして長く楽しんでほしい」と話していた。

 販売会は19、20日(予約締め切り13日)と26、27日(同20日)も行う。(問)同館0284・40・1570。

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