坂東に新たな名産品「さしま茶 将門」 茶業組合6店舗で販売

茨城新聞
2021年6月18日

茨城県坂東市に新たな名産品が誕生-。坂東市茶業組合(荒木準人組合長)は、郷土の英雄として市民に親しまれている武将・平将門の名を冠した「さしま茶 将門」を発売開始した。同市には、将門の名前が付いた煎餅や日本酒など市オリジナル商品がすでに5種類あり、県内外から人気を集めている。将門の知名度を生かした地域振興策として市が、同組合に商品化を働き掛けた。

市産業経済部によると、将門の名前が付いた市オリジナルブランドは煎餅、日本酒のほかにも、漬物、そば、コシヒカリの5種類が存在。このほかにも市内各店が独自の取り組みとして「将門珈琲(コーヒー)」など将門関連商品を販売している。

新発売の「さしま茶 将門」は、昨年夏ごろに市が商品化を打診。商品開発ではパッケージデザインにこだわり、戦場で戦う将門の雄姿を再現するとともに、外国人観光客を意識したローマ字表記を採用した。

商品は同組合加盟店6店舗(お茶のあらき園・青木製茶工場・ばんどう紅茶園・のむらの茶園・野仲製茶工場・のぐち園本店)で販売。今後、市内ゴルフ場や東京・銀座の県アンテナショップ「IBARAKI sense(イバラキセンス)」などでの販路拡大を目指す。

市は、ふるさと納税返礼品としての活用も視野に入れている。

荒木組合長は「さしま茶は、渋みの中にこくとうま味があるお茶。将門を通して、さしま茶と将門の里・坂東市を全国にアピールしたい」と意気込んでいる。深蒸し茶で100グラム、1080円。