犬を深く知る施設に つくばわんわんランド25周年 保護活動にも力

茨城新聞
2021年4月26日

日本有数の犬のテーマパーク「つくばわんわんランド」(茨城県つくば市沼田)が27日で開園25周年を迎える。さまざまな犬との触れ合いを楽しめるほか、犬猫の保護活動も積極的に行っている。同園の寺崎修司支配人(63)は「犬についてもっと深く知ってもらえる施設にしたい」と気持ちを新たにする。触れ合いを通し、伴侶動物である犬を飼う際の“覚悟”を伝える施設にもしていきたい考えだ。

25周年を祝うプレートが取り付けられた木造犬展望台「モックン

 

同園は1997年に開園。当時は珍しい犬の展示をコンセプトとしていたが、次第に犬との触れ合いをメインに据えた施設に変わっていった。現在では、90種500頭の犬を飼育している。

飼育される犬は、プードルなどペット人気の高い種類から闘犬の元祖といわれるマスティフといった珍しい種類まで幅広い。また、園内唯一の室内施設「ねこハウス」には、猫12種30匹も飼育する。

近年のペットブームを背景に、犬猫の保護活動にも注力する。2014年には、高齢化した犬猫を預かる「老犬・老猫ホーム ひまわり」を開設。県動物指導センター(笠間市)などからの委託事業として、次の飼い主が見つかるまで保護犬の世話を請け負う活動も行っている。また、寺崎支配人は「来園して犬のことを知ってもらうことで飼うかどうかの参考にしてほしい」と呼び掛ける。

同園では、スタッフの経験談や犬との触れ合いから世話やしつけの大変さを知ることができる。飼育の難しさも伝えることで「ペットの世話をしきれないという問題解決につながっていけば」(寺崎支配人)としている。

■入園料100円キャンペーン

「つくばわんわんランド」は開園25周年を記念し26~28日限定で、今年の12月31日までに25歳になる人と3歳~小学生を対象に入園料を100円にするキャンペーンを行う。園内にある木造犬展望台「モックン」にも25周年を祝うプレートが取り付けられている。

問い合わせは同園(電)029(866)1001まで。

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