《釣り》サヨリ、豪快な引き 鹿島港魚釣園大会 22匹上げ、田中さん(坂東)V

茨城新聞
2021年4月4日

世界最大級の掘込(ほりこみ)式港湾、鹿島港。その中央航路の入り口北側にあるのが「鹿島港魚釣園」だ。釣り未経験者や初心者に、サヨリやアイナメ釣りを通して、より多くの楽しさを知ってもらおうと、同園で開いた釣り大会(金丸釣具店、うぃーくえんど茨城共催)を報告しよう。

当日は風はあるものの天気は上々。うぃーくえんど茨城のモデルリポーターを含む26人が参加してくれた。今大会はさおを2本までとし、釣れた魚の総重量で競い合うこととした。

モデルの麻生ゆうきさんも海釣り初挑戦でサヨリをゲット=鹿嶋市新浜

 

まずまるっきりの初心者のために、サヨリ釣りのシモリウキ釣りをレクチャー。4.5メートルの延べざおを用意。アタリが分かりやすいように、蛍光色の赤や黄色の小粒のシモリウキを3~4個ほど使ったシモリウキ仕掛けを使った。

道糸は、1号でハリスは0.8号。針は袖型タイプで、サイズは釣れるサヨリの大きさに応じて3~4号を使い分ける。今回は、3~5号を選んだ。

狙いは水面直下を泳いでいるサヨリ。堤防の先端や岸壁の角など潮の通りやすい所は、サヨリが群れやすくポイントとなる。

堤防下に群れが接岸しているのを確認。コマセをまいて群れを寄せる。そして静かに仕掛けを投入。ウキ下(一番下のウキから餌までの長さ)は、サヨリが警戒しているため、1.5メートル前後に調整した。

海面下に漂う付け餌が見えるので、サヨリが食いついた瞬間にアワセを入れる「見釣り」が楽しめる。アワセが決まり、うまく針掛かりしたら慌てず騒がず、しかし素早くさおを立てて抜き上げる。豪快な引きが魅力だ。大会では、巧みなさおさばきで平均20センチのサヨリ22匹を上げ、他を圧倒した坂東市の田中仁さん(41)が優勝した。

田中さんはその時々の状況判断がうまい。食いが渋くなると、針を小さめに変え、合わせて餌も小さいエビに変えたり、ハリスも細くしたりと工夫。手返しよくまき餌を打って、群れを集める作戦も奏功した。

他の参加者もドンコ、メバル、サヨリ、ハゼなどを釣り上げて満足の表情。20年ぶりの海釣りという人や、大会をきっかけに後日、魚釣園を再訪した人もいたと聞き、釣りの楽しみをより多くの人に-という狙いが達成されたと実感した大会だった。(金丸釣具店店長・石田直也)

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