登録記念物に新藤氏庭園(足利) 有形文化財に篠原家(日光)など5件 文化審答申

下野新聞
2015年11月21日

 文化審議会は20日、足利市山下町の「新藤氏庭園」を登録記念物に、日光市稲荷町1丁目の「篠原家住宅主屋」「同石蔵」と那須塩原市板室の「加登屋旅館本館」「同別館」「同悠仙閣」の計5件を登録有形文化財(建造物)に指定するよう馳浩(はせひろし)文部科学相に答申した。

 近く答申通り告示され、県内の登録記念物は3件、登録有形文化財(建造物)は220件となる。

 新藤氏庭園は明治末期、織物業を営んでいた新藤睦十郎(しんどうちかじゅうろう)が、父親で初代の理一郎り(いちろう)のため、離れを建てた際に造営した。

 台地の斜面の高低差を生かし、落差約3メートルの豪快な滝が造られている。滝の下にはS字状の園池が広がり、水は蛇行しながらゆったりと流れる。足利市教委文化課は「市内の登録記念物は3件目で、いずれも庭園。足利の庭園文化は奥深いということだろう」とした。

 篠原家住宅主屋と石蔵は1929年に建築。主屋は木造平屋建てで建築面積は約175平方メートル。日本の伝統的な格式を重んじた造りでありながらも、応接間にガラス窓とガラス欄間を広くしつらえた洋風の内装を施すなど、当時の近代和風建築の特徴を残している。

 加登屋旅館は板室温泉街に唯一残る木造旅館。湯治場としての起源は約800年前にさかのぼるという。3階建ての本館は1919年に建築、木の手すりが張り出した外観は昔ながらの湯治場の姿を今に伝える。

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