気鋭作家の個性競演 県近代美術館で3日開幕 茨城県ゆかり6人展

茨城新聞
2020年11月3日

県近代美術館(水戸市)で、茨城ゆかりの気鋭の現役作家6人を選び、新作などを紹介する企画展「6つの個展 2020」が3日から始まる。開幕を翌日に控えた2日、関係者や出品作家ら約65人が出席してオープニングセレモニーと内覧会が開かれた。会期は12月20日まで。

同展は1996年度に始まったシリーズ企画展の第3弾。今回は野沢二郎(油彩画)、一色邦彦(彫刻)、アビルショウゴ(ガラス)、塩谷良太(陶)、國司華子(日本画)、須藤玲子(テキスタイル)各氏の世界を紹介する。

同館は、展示の見どころについて「美術の表現が多様化し、形のない作品さえ少なくない。あえて物質的な素材を選択し『物』としての作品を制作する各分野の作家たちが、世界とどう対峙(たいじ)しているのかを見てほしい」としている。

セレモニーでは、同展が、本年度スタートした同館の「企業パートナーシップ制度」の初運用例で、運営費の一部を県内企業が負担したことが紹介された。また6人の作家らがあいさつし、制作に込めた思いを語った。テープカットの後、内覧会が行われ、出席者たちは“6つの個展”を巡って、作品を鑑賞した。

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