大聖護国寺の飯塚住職 漫画「めでたく候」監修

上毛新聞
2020年9月24日

 高崎市八幡町の大聖(だいしょう)護国寺の第54代住職、飯塚秀誉(しゅうよ)さん(53)=本名・秀伯(ひでのり)=が、江戸幕府5代将軍徳川綱吉の母、桂昌院(けいしょういん)を描いた漫画「めでたく候」(集英社)を監修している。同寺の24代住職の亮賢が、桂昌院と縁の深い主要人物として登場し、飯塚さんは漫画の企画から関わる。大奥で政治的に強い発言力を持ち悪役として描かれることもある桂昌院について、飯塚さんは「仏教に深く感謝していた別の姿を広く知ってほしい」と話している。

 「めでたく候」は集英社のウェブ媒体「デジタルマーガレット」で昨年9月から連載され、単行本1巻が3月に発売された。作者はテレビドラマ化された「きょうは会社休みます。」で知られる藤村真理さん。

 飯塚さんは別の漫画の監修を手掛ける僧侶や編集者と知り合い、桂昌院の生涯の漫画化を企画。実現してくれる漫画家を探していたところ、藤村さんが描くことになった。

 監修は大学教員や他の僧侶と3人で手掛ける。物語の土台となる資料や情報を提供し、京都などへの取材にも同行。僧衣や合掌の仕方、お経など仏教に関する描写をアドバイスする。

 桂昌院が綱吉を身ごもったとき、安産祈願を依頼したのが亮賢。綱吉が将軍に就くと、亮賢は東京都文京区の護国寺の初代住職として招かれた。桂昌院は大聖護国寺に多くの仏像などを寄進している。

 漫画では、亮賢は桂昌院が幼少期に知り合う初恋の美男子という設定。2人について飯塚さんも「僧侶と信者以上の強い信頼関係があった」とみる。

 桂昌院の名前は「玉」で、「玉のこし」の由来との説もある。八百屋の娘に生まれ、運命に翻弄(ほんろう)されながら徳川家光の側室となり、大奥のトップに上り詰めるまでの生涯を描く。

 飯塚さんは「桂昌院さまをとてもかわいらしく描いてもらっているので、身近に感じてほしい」と話す。作者の藤村さんも巻末で「(監修の)力をお借りしながら桂昌院という女性を描ききりたい」とコメントしている。

 「めでたく候」1巻はB6判、208ページ。748円。

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