力強く上品な“協奏曲” 【県南グルメ 今夜のごちそう】(85)オズWチーズバーガー OZ Burger(足利)

下野新聞
2020年3月2日

 牛肉が主旋律を奏でる協奏曲-。大口で頬張った瞬間、ビーフパティ(ハンバーグ)のうま味と香りとが口いっぱいに広がる。挟み込んだバンズ(パン)と添えられたトマト、タマネギ、レタスは、上品なハーモニーで牛肉の力強い旋律を盛り上げる。

 味のアクセントとなるチーズは、さながらティンパニやシンバルのよう。オズWチーズバーガー(税別1230円)は見た目の豪快さとは裏腹に、舌の上で協奏曲を繰り広げる。

 店主の小曽根奈身子(おぞねなみこ)さん(46)は看護師を長年務めながら「具材の重ね方、見せ方など、ハンバーガーの無限大の可能性」にひかれて一念発起。5年余りの食べ歩きを経て昨年7月、専門店を開いた。月替わりなどメニューは多彩だ。

 バンズはベーカリーズキッチンオハナとちぎ店(栃木市)に粉までこだわってオーダー、パティは肩ロースとモモ肉を自らたたいてひき肉と合わせ、つなぎ無しで作っている。バンズ、パティの食感もこだわる。

 「おいしさ、店の雰囲気、人との出会い…。楽しい時間を過ごしてほしい」。ハンドメイドな飾らない空間、小曽根さんの気さくな接客もまた、朗らかな協奏曲を奏でるのだ。

 【メモ】足利市朝倉町2の3の1。午前11時~午後7時(火曜は午後3時まで、土曜は同8時まで)。水曜定休。テークアウト可。(問)0284・64・7725。

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