《旬もの》田舎はちみつ あかぼっけ(五霞町) 季節で変わる蜂蜜の風味

茨城新聞
2019年5月19日

蜂蜜の生産販売を行う五霞町の「田舎はちみつ あかぼっけ」。代表の松沼孝行さん(43)は自宅敷地内に蜂の巣箱を置き、4月から10月まで月ごとに蜜を搾り採蜜する。「季節ごとに五霞の自然を味わってほしい」。季節で色合いや味、香りが変わる蜂蜜の魅力を伝える。

松沼さんは2005年、庭の木に蜂の群れを見つけ趣味で養蜂を始めた。天然蜂蜜のおいしさを知り、12年ごろから養蜂業を営み、15年「田舎はちみつ あかぼっけ」を立ち上げた。

国道4号バイパスが近いが、あかぼっけ周辺は「利根川の堤防が近く、野菜の栽培農家も多く、花に恵まれた土地」。4月頃は菜の花や桜、5月はアカシアやミカン、6月は栗やクローバー、7月はラベンダーやヒマワリ、8月はゴマやサルスベリ、9月はコスモスや萩、10月はソバや茶など、蜂が運んでくる庭や周辺の花々の蜜を集めた蜂蜜はまさに自然の恵みだ。

4月から10月まで月ごとの蜂蜜7種類はきれいな色のグラデーションを描く。風味も季節で移ろう。松沼さんによれば、春は黄金色ですっきり華やか、夏は赤みのある濃厚な色で、酸味が感じられる。深い黄赤色の秋はこくがあり、ソバ蜜が入る10月は独特の風味という。

蜂が巣を作る巣板が入る巣箱の周辺を何匹もの蜂がせわしく飛び交う。花の蜜をせっせと巣に運ぶ蜂は1群3~4万匹で、20群以上を飼う。週に1、2回、蜂の生育状況や蜜のたまり具合などを確認する内検を行う。「養蜂は春が中心で夏は蜂の育成作業が一般的だが、蜂を上手に管理して8月から10月まで搾れるようにしている」と月ごとに採蜜できる体制を整えた。

添加物を加えず、熱処理などの加工もせず、蜜を搾る。六角形の巣に、蜂が分泌物の蜜ろうでふたをする。これが完熟の証しで、糖度は80度以上にもなるという。「蜜だけを搾るので雑味や濁りがない」と松沼さん。採蜜や瓶詰めなどの作業は家族ぐるみで行う。

蜂蜜は月ごとに販売する。贈り物向けの季節の味を食べ比べできる小瓶7本セットも売り出す。蜂蜜入りのスキンケア化粧品も商品化した。直売のほか、道の駅ごか、県のアンテナショップ「IBARAKI sense(イバラキセンス)」、イベントなどで販売する。

■メモ
田舎はちみつ あかぼっけ
▽五霞町小手指723
▽(電)090(4671)1590

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