《食いこ》M’S Tea Room(石岡市) 紅茶でくつろぎの時間を

茨城新聞
2019年3月24日

石岡市の紅茶専門店「M’S Tea Room(エムズティールーム)」。紅茶や菓子で英国スタイルのティータイムをゆっくりと過ごせる。外国産の紅茶とはひと味違う、県内の茶園が作る紅茶も楽しめる。

店主の吉田真穂さん(51)は民間のティーコーディネーターの資格を持ち、20年以上紅茶のおいしい入れ方や楽しみ方などを指導している。つくば市に開いた店が東日本大震災で被災したため、紅茶教室の活動に専念していたが、2017年石岡市に場所を移し店を再開し、紅茶教室も開く。「日本では敷居が高いと思われがちだが、本場イギリスでは日常生活に紅茶が根付いている。紅茶でコミュニケーションを取ったり、リラックスしたり、身近な存在になってほしい」

店舗は茨石商事ショールームの一角にある。外のティーポットの形をした看板とイギリスの国旗が目印。「インドやスリランカが世界的な紅茶の産地。産地や季節で味わいが変わる紅茶を楽しんでほしい」と多彩な種類をそろえる。

キャロットケーキなど紅茶に合うイギリス菓子を手作りする。お薦めの紅茶とスコーンのセット「クリームティー」は「イギリスのティータイムでは、もっともポピュラーな組み合わせ」。スコーンにはクロテッドクリームと手作りジャムを添える。

県産紅茶の普及にも力を入れる。「茨城で紅茶が作られているのはあまり知られていない。生産者を応援したい」と意気込む。店では「さしま紅茶」「さしましょうが紅茶」「奥久慈紅茶」「牛久紅茶」が味わえる。県産紅茶は「渋味や苦味が少なく、飲みやすい。洋菓子はもちろん和菓子にも合う」。

茨城たっぷりのフルーツティーは県産紅茶と県産果物を合わせた。「癖がない県産紅茶は果物と相性がいい」。この日の果物は日立市中里地区と大子町のリンゴ、石岡市八郷地区のキウイやレモン、イチゴなど。季節によって果物は変わる。ガラスのポットに入ったフルーツティーは彩りも香りも豊か。時間とともに変化する果物の甘味や香りが楽しめる。

■お出かけ情報
エムズティールーム
▼住所は石岡市府中2の3の19
▼営業時間は午前11時半~午後6時(ラストオーダー同5時半)
▼定休は日曜・月曜・祝日
▼(電)070(1296)0849

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