芸術身近に 水戸芸術館企画展 制作現場公開 カフェ 演奏会…

茨城新聞
2019年3月12日

「創作と対話」をテーマとした特別企画「アートセンターをひらく第(1)期」が、水戸市五軒町の水戸芸術館現代美術ギャラリーで開かれている。普段は展覧会場としているギャラリーを、招聘(しょうへい)アーティストの滞在制作や特設カフェ、各種ワークショップなどを行う多目的の場として活用。一部の催しを除き無料で入場でき、誰もが芸術を身近に感じることができる。会期は5月6日まで。

滞在制作は国内外で活躍する6人のアーティストが1カ月間水戸に滞在し、ギャラリーの特徴や空間を生かした新作を制作する。来場者に作品制作の過程や現場が公開される。作家は1カ月3人の入れ替え制。成果は第(2)期で発表される。

カフェはギャラリー内に特設され、無料のコーヒーやお茶がセルフサービスで楽しめる。子どもが自由にお絵描きできるコーナーや手芸コーナー、書棚などが常設され、赤ちゃん連れからシニアまで誰もが気軽に過ごせる。休館日を除き、会期中は毎日開催する。

各種ワークショップなどの催しも充実している。21日に開催する「オーケストラMITO!」は、大河ドラマ「いだてん」の音楽を担当する大友良英さんの指揮に合わせて参加者が即興で演奏する。その他、衣装の生地の断片を使ったブローチ作りや、障害、介護をテーマとした映画の上映や座談会など、多彩な催しが会期中の土日祝日を利用して開かれる。

同館の担当者は「美術が好きな人もそうでない人も気軽に毎日過ごせる多目的スペースです」と来場を呼び掛けている。

申し込み・問い合わせは同館現代美術センター(電)029(227)8120

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