「アジアの森」4月開設 「那須どうぶつ王国」屋内施設 レッサーパンダなど4種12頭 生息地での姿再現

下野新聞
2019年1月28日

 【那須】大島の動物園「那須どうぶつ王国」(佐藤哲也(さとうてつや)園長)は25日、来園者が施設内を周遊し、頭上や地上、水中の動物を見られる全天候型の新たな屋内施設「アジアの森」を4月20日にオープンすると発表した。レッサーパンダや、中央アジアなどの高地に生息するマヌルネコなどアジア圏に生息する動物4種計12頭を集めて展示。柵を設けずに、全長約30メートルの歩行路から頭上の木を登る動物の姿などを間近で楽しめる。

 施設は「王国タウン」内の正面ゲート入り口近くで、広さ約1200平方メートル。常緑の広葉樹を植栽するほか、高さ約3メートルの滝、擬木や擬岩を設置し、生息地の自然に近い環境を再現する。事業費は周辺の通路を含め約9千万円で、既存の施設を改修し新設する。

 展示のメインとなるレッサーパンダを野外と室内の2カ所に計6頭、ジャコウネコ科の「ビントロング」を室内に2頭を展示。室内の天井の平均高を4~5メートルにして木を植栽し、レッサーパンダなどが木を登ったり、しっぽでぶら下がったりする愛らしい姿を「捕まえられると感じられるほど」(佐藤園長)間近に見られるという。

 このほか、2頭展示するコツメカワウソが水中を泳ぐ姿をガラス越しに間近で観察できるほか、マヌルネコを2頭展示。アジアの森全体で地上から頭上まで立体的に楽しめるといい、佐藤園長は「今までにないような新しい展示になる」と話している。