霞ケ浦ワカサギ、秋冬は甘みアップ 県水産試験場が初調査

茨城新聞
2017年11月21日

県水産試験場(ひたちなか市平磯町)が霞ケ浦産ワカサギの「味」に着目した調査を初めて行ったところ、秋冬に漁獲したワカサギは甘み成分が増しているという結果が出た。産卵前に栄養を蓄えるためとみられ、担当者は「12月から寒引き漁も始まるので、この機会に食べ比べて」と呼び掛けている。

ワカサギは主に湖沼に生息する小魚。本県では霞ケ浦で多く取れる。近年の漁期(7~12月)の漁獲量は100トン前後という。

同試験場水産物利用加工部によると、調査は本県産の魚に興味を持ってもらうのが狙いで、昨シーズンに月1回のペースで行った。霞ケ浦で捕れた個体をすりつぶすなどしてエキスを抽出。成分を調べて統計を取ったところ、甘みに関わる成分「グリシン」が、秋冬で増加する傾向があるとの結果が出た。11、12月に取れた個体は7~9月に比べ、最大3倍ほどのグリシンが含まれているのが分かった。

甘み成分が増す理由について、同部の川上夏紀技師は「1~3月の産卵に備えて栄養を蓄えている個体が多いためでは」とみている。このほか、うま味に関わる「グルタミン酸」については、シーズンを通して増減がさほど見られず安定していることも分かった。

同試験場の茅根正洋研究調整監は「これを機に茨城の魚をもっと食べてもらえたら」と本県産の魚の消費に期待を寄せた。

調査結果の詳細は同試験場が発行する「水産の窓」に掲載。ホームページでも閲覧できる。

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