朱舜水の末裔、参拝 常陸太田、徳川家墓所復旧で来日
茨城新聞
2016年5月16日
水戸藩2代藩主の徳川光圀が学問の師と仰いだ中国・明時代末期の儒学者、朱(しゅ)舜水(しゅんすい)の末裔(まつえい)らが15日、常陸太田市瑞龍町の水戸徳川家墓所を訪れた。舜水は同墓所に葬られた徳川家一族以外の唯一の人物とされる。2011年の東日本大震災で被害を受けた舜水、光圀の墓所の復旧工事の完了を記念して末裔たちが中国から来日した。
墓参に訪れたのは朱育成さんの家族3人。水戸徳川家15代当主で徳川ミュージアム理事長の徳川斉正さん、真木さん夫妻をはじめ、市関係者や県日中友好協会員らが同席した。
育成さんは斉正さんの招きで105年ぶりに舜水の末裔による墓参が実現した11年11月以来、2度目の参拝といい、歴代水戸藩主と共に眠る舜水の墓前で深々と頭を下げ手を合わせた。「舜水を尊敬し大事にしていただき感謝している。子孫や故郷の人たちに伝え、日中文化交流がもっと広がることを期待している」と育成さん。斉正さんは「末裔の方が参拝に訪れることはとても意義深い」と述べた。一行は光圀の墓参りをした後、晩年を過ごした西山荘などを訪問した。
育成さんらは14日に来日。日光東照宮など徳川家ゆかりの地を巡るなどして21日に帰国する予定。
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