戦争資料80点展示 12月25日まで桜川 紫電の燃料タンクも
茨城新聞
2015年9月28日
戦後70年に合わせた企画展「戦いのカタチ」が真壁伝承館歴史資料館(桜川市真壁町真壁)で開かれている。同資料館や市内の個人が所蔵する戦闘機の部品や兵士の遺品など戦争に関わる資料約80点を展示。当時の貴重な品々を通して戦争を考えるよい機会になりそうだ。
展示の目玉は、戦闘機の追加燃料タンク「増槽(ぞうそう)」(長さ約220センチ、直径約45センチ)。1945年6月、米軍機を迎撃するため筑波海軍航空隊(笠間市)から出撃した戦闘機「紫電」1機が筑波山上空で撃墜され、旧真壁町(桜川市)の山中に墜落。展示物は戦闘機から戦闘時に切り離された部品とみられ、同市内の民家で保存されていた。市教委生涯学習課は「状態もよく、使い捨ての部品なので全国的にもあまり残っていない」と話す。
長く市立紫尾小に保存されていた旧日本軍攻撃機のプロペラ(長さ約285センチ)や郵便局が保存していた戦時中の紙芝居、「空襲警報発令中」と書かれた表示板、日中戦争に出征していた兵士の戦死を伝えた電報、戦時債券などを展示する。また、甲冑(かっちゅう)や江戸時代の銃なども展示され、広く戦争や戦いについて知ってもらう工夫もした。
企画展は12月25日まで。休館は月曜・祝日。入場無料。
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