「栃木パスポート」2年で32万部 栃木県の観光振興策

下野新聞
2016年5月8日

観光客により長く広域的に県内を周遊してもらおうと県が始めた「本物の出会い 栃木パスポート」の発行数が2014、15年度の2年間で32万8495部となったことが、県観光交流課のまとめで分かった。15年度は20万4492部で、14年度の1・6倍と大幅に増加。同課は、宿泊先をパスポート事業の参加施設に限定し15年度発行した「ふるさと旅行券」が要因とみている。

パスポート事業は、14~16年度の3カ年計画。事業に参加する宿泊や観光の「おもてなし施設」でパスポートを提示すると、割引などの特典が受けられる。

パスポートは「ビジター」「リピーター」「ファン」の3種類あり、訪問施設のスタンプを集めステージアップする仕組み。15年度の発行数はビジター19万6335部、リピーター6132部、ファン2025部で、いずれも14年度を大きく上回った。

県は15年度、最大5割引きで泊まれる旅行券とクーポンを発行した。使用先をパスポートのおもてなし施設に限定することにしたため、発行に合わせて約50施設が新たに参加。県はパスポートを使える施設が大幅に増えたことが発行数を押し上げたとみている。

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