茨城・笠間芸術の森公園にBMXコース 協力隊員が整備
笠間芸術の森公園(茨城県笠間市笠間)に、地域おこし協力隊員手作りの自転車競技BMXトレイルコース「HILLS OF ART TRAILS」が完成した。起伏が連なる直線約50メートルの初級コースと、山の斜面を下る約120メートルの中級コースの2コースを、地域おこし協力隊として2021年6月から活動中の大島実さん(43)が、約半年かけて整備した。
整備に当たっては市職員などが、草刈りや木の伐採などに協力。コース設定や土で凹凸を作る作業は大島さんが1人で当たった。
大島さんは東京都出身。16歳の時にBMXに出合った。20代ではアメリカで地元ライダーと共同生活をしながら、本場のBMXコースを経験。16年には、自転車ショップ「High&Wide」を設立した。現在は、競技用自転車のチューニングやトレーニング指導などをしながら、まちづくりにも力を入れている。
大島さんは「作業は楽しく、皆さんの協力のおかげで完成した。協力隊として笠間市の魅力を発信できれば」と目を細めた。
9月17日にお披露目式が開かれ、山口伸樹市長や関係者ら約30人が出席し、若手ライダーによる記念走行で完成を祝った。
市内在住で世界を舞台に活躍するライダー、岡本春斗さん(20)と妹の彩桜(さくら)さん(18)、浦井健芯さん(16)が迫力ある記念走行をすると、歓声が上がった。浦井さんは「風が気持ち良かった。自宅から近い場所に練習場ができたので、とてもうれしい」と声を弾ませた。
市スポーツ振興課によると、23年3月までの試用期間中は500円(約2時間)で利用できる。事前に同意書の提出が必要。問い合わせは同課(電)0296(77)1101。