完熟の味ぎっしり 鹿沼のリンゴ園

下野新聞
2022年8月29日

鹿沼市栃窪の渡辺りんご園で、わせ種リンゴ「さんさ」の収穫が始まった。

「さんさ」は程よい酸味とシャキシャキとした食感が特長。同園は1・6ヘクタールの畑に11品種計約550本のリンゴを栽培し、リンゴ狩りの受け入れや直売をしている。

28日は同園代表の渡辺敬一(わたなべけいいち)さん(55)が雨がやんだ午後から作業に取りかかり、たわわに実ったリンゴの色づきを一つ一つ確認しながら摘み取っていた。渡辺さんは「今年は天候に恵まれ、色づき良く、大玉が多い。樹上完熟の味を楽しんでほしい」と話した。

同園周辺の菊沢地区は「菊沢フルーツロード」として、リンゴやナシの生産農家による直売所が点在。リンゴは「さんさ」の後、「秋映(あきばえ)」や「ふじ」が順次収穫期を迎え、11月下旬まで直売が続く。