老樹のボダイジュ開花 茨城・下妻の光明寺

茨城新聞
2022年6月10日

茨城県下妻市下妻乙の光明寺の境内にある「親鸞御手植(しんらんおてうえ)の菩提樹(ぼだいじゅ)」が淡い黄色の花を咲かせている。樹齢七百数十年以上という老樹の生命感に満ちた姿が楽しめる。

鎌倉時代に浄土真宗を開いた親鸞が、現在の同市小島に3年間滞在して伝道に努め、同地を去る際に植樹したと伝わる。道路沿いにあり樹高は約6メートル。1977年、市の文化財(天然記念物)に指定された。

花期は6月。葉の下から、いくつもの小さな花を下向きに付けるのが特徴だ。毎年観察している観光ボランティアガイド「下妻いいとこ案内人の会」の粉川孝会長(77)は「今が見頃。ぜひ見てほしい」と話している。