ふるさと納税を自販機で 川場田園プラザ 返礼は商品券

上毛新聞
2022年4月29日

群馬県川場村は28日、ふるさと納税ができる自動販売機を、道の駅川場田園プラザ(同村萩室)の直売所「ファーマーズマーケット」内に設置した。その場で納税手続きが完結し、同道の駅で使える返礼品の商品券が受け取れる。設置は県内で初めてで、全国では9例目。

ふるさと納税の自販機を紹介する川場村の外山京太郎村長

大型のタッチ画面には、納税金額1万円から6万円の選択マークが並ぶ。返礼品は同道の駅で使える商品券か、村内17カ所で使える感謝券の2種類。発券額面は納税金額の3割になっている。自動販売機はIT企業のグローキーアップ(神奈川県藤沢市)が開発した。

自動販売機で納税額を選択後、タッチパネルで氏名や住所、電話番号、メールアドレスを入力し、クレジットカードで決済する。発行されるレシートで、道の駅内の村観光協会で返礼品と引き換えが可能。確定申告に必要な寄付金受領証明書は、後日自宅へ発送される。

川場村によると、昨年度の村へのふるさと納税は3138件、総額で約6300万円。

村むらづくり振興課の担当者は「この仕組みなら、その場で地場産品を見て交換でき、通常は返礼品にない消費期限の近いヨーグルトやチーズも選んでもらえる」とメリットを説明。「観光で村が気に入ったら、その場でふるさと納税して応援してほしい」と期待している。