小学生記者アイデア 容器ごと食べるデザート 茨城・つくばのホテルレストラン 30日から
世界が2030年までの達成を目指すSDGs(持続可能な開発目標)を楽しく体感してもらおうと、茨城県つくば市吾妻のホテル日航つくばのレストラン「セリーナ」は、30日から5月8日まで、食べられる容器「もぐカップ」を使ったデザートを提供する。「脱・使い捨て」のメッセージを込めたこのメニューは、茨城新聞の「茨城こども新聞」小学生記者の取材がきっかけだった。
ジャガイモのでんぷん粉を原料にした「もぐカップ」は、守谷市に工場と研究所のあるアサヒビールが、愛知県の丸繁製菓と共同開発。現在は、社会貢献事業を引き継いだアサヒユウアスが使い捨てのプラスチック製カップの代用品として普及に力を入れている。
SDGsをテーマに3月25日、オンラインで開かれた「第5回こども新聞サミット」で、地球環境を考えるチームに参加したつくば市立東小4年(当時)の北村蒼良さんが「使い捨てを減らそう」と全国に発言。「もぐカップ」の活用を検討していた同ホテルで取材した内容を紹介した。これが縁でデザートの試作が進んだ。
26、27の両日、ホテル前広場で開かれたイベントでは、「もぐカップ」を使った2種類の「もぐっとパフェ」の試験販売が実現。家族と来場した小学6年(当時)の亀川蒼(あお)さんは「カップごと全部食べられ、ごみが出ないので、二酸化炭素の排出削減にもつながる。おいしくて、地球にも優しいので、とてもいい」と話し、チョコパフェを堪能。大型連休の企画にも期待を寄せていた。
5月3、4の両日には、無料で麦わらストローづくりなどが楽しめる「SDGs体験ワークショップ」も開かれる。問い合わせは同ホテル(電)029(852)1112。