竹繊維Tシャツ発売 WILD-1 環境配慮、着心地よく デュプラス(宇都宮)と共同開発

下野新聞
2022年1月22日

 ホームセンターのカンセキ(宇都宮市西川田本町3丁目、大田垣一郎(おおたがきいちろう)社長)は22日、アウトドア用品販売のWILD-1(ワイルドワン)の各店舗で、環境に配慮した竹繊維の「竹×綿ロングスリーブTシャツ」を発売する。竹繊維開発製造のデュプラス(同市上野町、福田一夫(ふくだかずお)社長)と共同で開発した。

 福田社長は「日常の衣類洗濯により、ポリエステルなど化学繊維由来のマイクロプラスチックが流出し、北極海の海水にも大量に確認されたという報道を受け、それを防ぐ一助になればと企画した」と説明する。

 デュプラスの竹繊維は、静電気を抑える竹素材の特性を生かし、肌触りがよく、匂いや花粉などが付きにくく、保温性や吸水性に優れるという。同社はタオル、膝掛けなどを商品化している。また、産学官連携により手術の縫合を学ぶ医療用の人工皮膚模型にも竹繊維を活用している。

 カンセキWILD-1事業部の根本学(ねもとまなぶ)商品開発部長は「当社は、SDGs(国連の持続可能な開発目標)推進企業として取り組みを進めており、地球に優しい製品は会社の取り組みにマッチする。竹繊維は着心地がよく、アウトドアに最適。こだわりをもって販売していきたい」と話す。

 Tシャツは竹繊維70%、綿30%、天然素材で染色した二つの絵柄を用意した。価格は5280円。

 今後、半袖も企画し、商品アイテムを増やしていく考えだ。